私たちはレザークラフトで主に「クリーマ」や「ミンネ」でハンドメイド作品を出品販売しています。
ネット販売をしていると予期しないトラブルが少なからず起こってしまいます。
この記事では「クリーマ」や「ミンネ」でのハンドメイド販売でよくあるトラブルとその対処法、そして注意書きの書き方を、私たちハンドメイド現役作家が売り手側の視点で解説します。
「クリーマ」や「ミンネ」などハンドメイドマーケットでのトラブル事例や、トラブルの予防と対処法を知って、今後のあなたのハンドメイド販売の参考にしてください。
また、ハンドメイドの注意書きのサンプルも掲載しています。
ぜひ活用ください。
ハンドメイド販売のトラブルと対応マニュアル
ハンドメイドマーケットでの販売
現在は「クリーマ」や「ミンネ」などハンドメイドマーケットやメルカリ、ラクマなどフリーマーケット運営会社のしっかりしたシステムのおかげで、WEB上での個人売買の不安やハンドメイド品という品質の定まりにくい作品の売買も、大きなリスクなく行っていけることはとても素晴らしい事だと思います。
売る方も買う方もとっても便利でストレスなく取引が終了します。
「クリーマ」や「ミンネ」などハンドメイドマーケットやネットフリマの出現は、色々な人たちに新しいビジネスの場や趣味の物づくりの励みの場を提供しています。
私たちも買って頂いた方からのレビューや喜びのメッセージなどには楽しく返信させていただいています。
おかげさまでフォローしてくれる方やリピーターも増えてきました。
これからも新しい作品を作り、ハンドメイド販売を楽しみながら永く続けていきたいと思っています。
世の中には色々な人がいる
でも世の中には「色々な人がいる」ということを改めて思うこともあります。
そもそもネットでハンドメイド作品を販売するということは、不特定多数の方々と顔も見ず、話しもしないで、商品を写真と説明文だけで売買をしています。
しかもハンドメイドという見る人によって評価が分かれる分野で。
世の中には色々な人がいるということを実感する瞬間もあります。
事前にしっかり対策をとっておかないと、なんでそうなってしまうの?
というような事態も起こりかねません。
作品が売れてくればくるほど、発送する作品が多くなれば多くなるほど、そんな「色々な人」に出会う確率が上がるということです。
それではハンドメイド通販でよくあるトラブルと対処法を見ていきましょう。
せっかく購入してくださった方との無用なトラブルを避け、気持ちの良い取引を行うためにも、ぜひ参考にしてください。
ミンネ・クリーマでよくあるトラブルと事前の説明文
ミンネ・クリーマでよくあるトラブルは以下の通り
上記のような場合でも、事前に説明文に細かく明記しておくことによって大きなトラブルに発展せずに済みます。
初期対応の際に、ご説明分にも記載しています通り・・・・・
という書き出して丁寧に対応しましょう
ではひとつずつ見ていきましょう。
1)イメージと違っていた
「クリーマ」「ミンネ」でのトラブル例(その1)
購入した作品が自分のイメージと違っていた
ハンドメイドに限らずネット販売では最も良くある事例です。
作品の素材や質感、色合いなど、「実物を見たら想像していたのと違っていたから返品したい」と言われます。
説明文はできるだけ多くの情報を掲載していますが、よく読まずにオーダーしてこられる方も多いです。
お客様のイメージ違いに関しても、やはり説明文にも記載しておけば大きなトラブルにはなりません。
色味に関しての記載をしっかり書きましょう▼
「例」ご覧になっている閲覧環境により実際の色味と異なって見える場合がございます
2)ユーザー側のオーダーの間違い
「クリーマ」「ミンネ」でのトラブル例(その2)
ユーザー側のオーダーの間違い
洋服の丈やサイズ間違い、スマホケースの機種間違いなど。
ミンネやクリーマでは、作品を購入するときにサイズや色を選択してカートに入れることができます。
それでも、その選択をせずにカートに入れて購入してしまい、オーダー通り送ったら間違いだったということがあります。
私たちの場合は基本的に、オーダーが入ってからの制作になりますので、お客様のオーダー間違えに関しては返品等はご遠慮いただいています。
またその旨は商品説明の中の注意事項にも記載しています。
オーダー時に関しての記載をしっかり書きましょう▼
「例」商品発送後のお客様都合によるキャンセル・返品・交換はお断りいたしております。
カラー・材質・サイズ・対応機種などのお間違えにご注意ください。
3)作品が届かない
「クリーマ」「ミンネ」でのトラブル例(その3)
作品が届かない
発送したのに作品が届かないという場合、まず考えられるのはお客様自身による住所の入力間違いです。
発送したのに作品が届かないという場合、まず考えられるのはお客様自身による住所の入力間違いです。
元々の登録されている住所が間違っていないかどうか、念のため購入者さんに確認しましょう。
部屋番号の記載がないだけでも郵便局から戻されてしまうことがあります。
このケースに関しての対応は、送る際、配達履歴が残る方法で郵送にしています。
私たちは通常、配達状況が分かるクイックポストを使って作品を送っています。
クリックポストに関しての記載▼
「例」クリックポストは、ポスト投函で配達完了と なります。
不達・配送事故による補償はありません。
ご心配な方は宅配便(ゆうパック)をご利用ください。
※万が一発送側の入力間違いによる発送ミスだった場合は、やはり戻ってきてしまいますので、丁寧に謝罪して正しい住所へ再送しましょう
4)ストーカー的なユーザー
「クリーマ」「ミンネ」でのトラブル例(その4)
ストーカー的なユーザーとの延々と続くやり取り
購入前に「ここをこんな風に変えられないかなど」のお問い合わせも少なくありません。
私たちは可能な限りご要望にお応えするようにしています。
ただし、そんなお問い合わせをしてこられる方の中には、ごく稀に私たちとの「メールのやり取り自体」を楽しんでいるじゃないかと思われる方もいます。
「ここをこうしたいのですができますか?」と問われ可能ですと答えると
「ではここをこんな風に出来ますか?」と連絡がきます。
そんなやり取りが延々と続くのです。
メールのやり取りを楽しんでいる一種のストーカーように感じます。
このパターンは少なからずあります。
ストーカー的なユーザーへの対応▼
このような方にはある程度でこれ以上のカスタムはできない旨を「ごめんなさい」という言葉と共にお断りします。
5)作品が壊れていた
「クリーマ」「ミンネ」でのトラブル例(その5)
作品が壊れていた
届いた作品が壊れていたという連絡が入った場合
送った作品が壊れていたと言われたら、可能であれば写真を撮ってもらって確認します。
もしこちらでの制作上のミスだった場合は、真摯に説明、謝罪し返金するか、作品を交換するかをお客様の要望により対処します。
これはハンドメイドマーケットで売買するすべての作家さんも取引上の注意事項の中に記載しています。
またその旨は作品をお送りする際、作品と御礼のカードと共に初期不良があった場合の対応として案内書も同封します。
初期不良のご連絡があれば私たちのミスなので、当然お客様に謝罪をした上で希望に沿った対応しています。
私たちのミスですが普通はこのような対応で事なきをえます。
初期不良の対応
発送時に作品と共にお礼と注意書きをカードを同梱しましょう
■お届けいたしました商品に万が一初期不良などございましたら
7日以内にまずは状況をご連絡下さい。
■ご使用後や7日を過ぎてからのご連絡には対応できかねる場合があります。
「ハンドメイド販売」トラブルの予防・対応策
ユーザーとのトラブルを極力減らすためにする事
ハンドメイドという極端に言えば世界で同じものは一つもないものです。
だからこそ誤解のないような作品の説明と色々な角度から撮った写真、取引にあたっての注意事項はしっかり書いておきましょう。
私たちのミスの場合は当然ながら謝罪とお客様の希望に沿って作り直しか返金で対応します。
お客様の思い違いなどがあった場合は説明文・注意書きの書き方をさらに工夫したり、写真を取り直したり都度改善していきましょう。
ハンドメイド通販をしていればトラブルは必ずあります。
トラブルが起きた場合は一つ一つ丁寧に対応して改善すべきは行い、通販のノウハウとして蓄積して対応マニュアルを作ってきましょう。
何か問題が起きたときには、その原因を考え、同じトラブルが起きないように改善していけば、トラブルは減っていき、ますます信用される作家になっていけると思います。
その一つ一つの努力と長く続けることが売れっ子作家になるための第一歩です。
ハンドメイド販売 トラブル回避:注意書きの書き方
ハンドメイド通販注意書きのポイント
想定できるトラブルの原因は以下のような点です。
トラブルを避けるために、下記項目に関して分かりやすくユーザーに説明が必要です。
▼ハンドメイド販売で注意書きに必ず盛り込むべき項目
注意書きに記載してはいけない内容
注意書きは、ユーザーが正しく作品を理解して上で購入してもらうためのものです。
また、商品説明と同時に気持ちよく取引をしていくためのルールを記載するものなので、「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」のような内容は記載NGになります。
ハンドメイドマーケットでは、「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」「素人の手作り品ですので、ご理解いただける方のみご購入ください」などの注意書きに書いているハンドメイド作家さんを見かけることがあります。
これは「一切のクレームは受け付けません」と宣言しているのと同じで一方的な表現になり、取引上も適切ではありません。
このような表現は絶対に避けましょう。
以下はミンネの利用規約の一部引用です。
「ノークレーム・ノーリターン」のような記述はお問い合わせや返品を受け付けない意思表示となるため記述できません。
例えば、作品に個体差があることを示したい場合には、「ノークレーム・ノーリターン」ではなく「ハンドメイド作品ならではの個体差があることを事前にご理解いただいたうえで購入をお願いしたい」という内容の記述にするなど、ご検討ください。
出典:minne ヘルプとガイド
ハンドメイド販売 :注意書きサンプル
ハンドメイド販売を始める際の注意書きのサンプルを掲載しました。
少しでもトラブルの原因を取り除くために注意書きはしっかりと書きましょう。
下記注意書きをコピペしてアレンジ&加筆して使ってみてください
【ご注意点】
■商品発送後のお客様都合でのキャンセル・返品・交換はお断りしております。
カラー・材質・サイズなどのお間違えにご注意ください。
■ご覧になっている閲覧環境により実際の色味と異なって見える場合がございます。
■ハンドメイド品ですので少々の色の濃淡など個体差などがあります。
■〇〇〇〇を使用しておりますので、〇〇〇〇などがあります。
またシミ・色ムラ等がある場合がございます。
■〇〇は雨や水などに濡れるとシミや色落ちする場合があります。
■お届けいたしました作品に万一初期不良などございましたら
7日以内に状況をご連絡下さい。
■ご使用後や7日を過ぎてからのご連絡には対応できかねる場合があります。
予めご了承ください。
クリーマ・ミンネ・トラブル対応:まとめ
この記事では「クリーマ」や「ミンネ」でのハンドメイド販売でよくあるトラブルとその対処法、そして注意書きの書き方を、私たちハンドメイド現役作家が売り手側の視点で解説しました。
不特定多数の人に対して、ハンドメイドという個体差が生まれやすい作品の販売では、ユーザー側の思い違いが原因で、思わぬトラブルに発展するケースもあります。
せっかく購入してくださったユーザーとの無用なトラブルを避けるためにも、分かりやすい注意書きの書き方を心がけましょう。