趣味やハンドメイド販売でも根強い人気のドライフラワー
せっかく作ったお気に入りのドライフラワーになにか異変が・・・。
実は飾っているドライフラワーにも虫が湧いてしまうことがあります。
日本でドライフラワーに湧く虫の多くは「シバンムシ」いう虫の場合が多いです。
この記事では、大切なドライフラワーにつく虫「シバンムシ」の効果的な予防方法、湧いてしまったときの対策とドライフラワーを長持ちさせる方法を紹介します。
ドライフラワーの天敵「シバンムシ」の虫除け法と対策を知ってドライフラワーを長く楽しみましょう。
ドライフラワーにつく虫「シバンムシ」とは?
聞きなれない名前ですが、ドライフラワーにつく虫「シバンムシ」とはどんな虫でしょうか?
「シバンムシ」は世界で約2,000種ほどいますが、日本の一般家庭で被害が多いのは「タバコシバンムシ」や「ジンサンシバンムシ」です。
大きさは2~3ミリほどの甲虫で、見た目はカブトムシのメスを小さくしたような形をしています。
冬眠はせず幼虫の姿で越冬し、成虫が発生し始めるのは5月頃です。
「シバンムシ」の成虫の寿命は3週間程度と比較的短いですが、その間に幼虫のエサとなるものに産卵して世代交代をしながら繁殖し、9~10月に発生のピークを迎えます。
シバンムシは漢字では「死番虫」と書きます。
「死番虫」と聞くとものすごく恐ろしい虫を想像しますが、人や動物を刺したり吸血したりすることはありません。
でも「シバンムシ」は放っておくわけにはいかない害虫です。
シバンムシの被害
ドライフラワーにつく虫「死番虫(シバンムシ)」の被害は以下の通りです。
家中の色々なものを食べるシバンムシ
ドライフラワーにつく虫「バンムシ」は、とにかく家中の色々なものを食べてしまう害虫です。
シバンムシは乾燥食品が大好物で、パッケージなどを咬みやぶり、そうめん・パスタ・米・麦などの穀物、小麦粉・お好み焼粉・ホットケーキミックスなどの穀粉、かつお節、香辛料、お菓子、ペットフードなどなど 、とにかく乾燥したものをほぼ何でも食べてしまいます。
また「シバンムシ」は食品以外にもドライフラワー、畳、古い本や新聞紙などにも被害を与えます。
ドライフラワーがボロボロと崩れてきたらシバンムシによる食害を疑ってみましょう。
アリガタバチの二次被害
ドライフラワーにつく虫「シバンムシ」の幼虫や蛹に寄生する「アリガタバチ」
このアリガタバチは人を刺すので危険です。
ドライフラワーについた「シバンムシ」を放置していると、このアリガタバチを呼び込んでしまうこともあります。
その他には「シバンムシ」の付いた食品を人間が食べるとアレルギーの原因になることもあるので注意が必要です。
それではシバンムシからドライフラワーを守るためにはどうした良いでしょうか?
続けて説明していきます。
ドライフラワーに虫が湧く原因
ドライフラワーにつく虫「シバンムシ」はいったいどこからやってくるのでしょうか?
「シバンムシ」は飛ぶこともできる小さな虫です。
少しのすき間から家の中に入ってきます。
侵入を防ぐのはほぼ不可能です。
そして、侵入してきた「シバンムシ」はエサとなる乾燥したものを食べて繁殖します。
また、買ってきたドライフラワーや乾物などの食品に卵や幼虫がついていてる場合もありまので、乾燥物の購入時には注意して観察することも大事です。
「ドライフラワーにつく虫「シバンムシ」の繁殖を防ぐには、「シバンムシ」が住みにくい環境を作るような対策をしましょう。
ドライフラワーの虫対策4つの方法
1)ガラスケースに入れて飾る
ドライフラワーの虫除け方法(その1)
ガラスケースで保護する
大事なドライフラワーをシバンムシから守るには「ガラスケースで保管する」のがシンプルで効果的な方法です。
密閉されたガラス容器で保管すれば、鑑賞もしやすく、湿気なども防ぐこともできます。
2)アルコールで掃除する
ドライフラワーの虫除け方法(その2)
アルコールで掃除する
また、容器に入れずにドライフラワーを飾りたい時は周辺を整理整頓して、可能な場合はアルコールで掃除しましょう。
シバンムシはアルコールが付いているものは苦手なので、寄り付きにくくなります。
ただしアルコールの効果は永く続かないのでこまめにチェックと掃除をしましょう。
3)ヒバ油を使う
ドライフラワーの虫除け方法(その3)
ヒバ油を使う
シバンムシはヒバ油のに臭いが苦手とされています。
ヒバ油を薄めて作った液をドライフラワーの周囲に、スプレーにしておくと、シバンムシが寄りつきにくくなります。
▼ヒバ油は人間やペットには害がなく、シバンムシ以外の虫予防にもなりますのでおすすめです。
4)ドライフラワー専用虫除けスプレー
ドライフラワーの虫除け方法(その4)
ドライフラワー専用虫除けスプレーを使う
大事なドライフラワーを虫の被害から守る虫除けスプレーも有効です。
ドライフラワー専用の防虫スプレーも販売されているので、手軽に虫湧き防止として使用できます。
ドライフラワーの虫除け・防虫効果のほかに、静電気防止もしてくれるので、ほこり防止にも役立ちます。
ドライフラワーを飾る時には事前にスプレーしておくと「シバンムシ」などの繁殖を防ぐことができます。
▼ドライフラワーを虫から守り長く楽しむために、家庭にひとつ持っておくと便利で安心です。
ドライフラワーに虫が湧いてしまった時の対策
お気に入りのドライフラワー。
気をつけてはいても、残念ながら虫が湧いてしまうこともあります。
そんなときでも被害が広がってしまわないように、ドライフラワーはこまめにチェックして早めの対策を取りましょう。
シバンムシの数が少ないうちに完全に駆除できれば、ドライフラワーを処分せずに済む場合もあります。
数が少ない時には殺虫剤も有効
ドライフラワーに虫が湧いてしまった。
でも早い段階で見つけられて、そんなにたくさん虫がいない場合には、殺虫剤を吹き付けることでシバンムシを駆除できることもあります。
殺虫剤は、シバンムシに効果のあるものを選んで使用します。
殺虫剤は卵まで駆除できない場合もあるので、使用後しばらくはドライフラワーをガラスケースに入れて密封し、虫がついていないか注意深くチェックすることをおすすめします。
▼こちらの殺虫剤はドライフラワーにつく虫「シバンムシ」にも効果がありおすすめです!
発生源を処分する
発生してしまった「シバンムシ」を確実に駆除するなら、まずは発生源を処分してしまうのが第一です。
ドライフラワーに「シバンムシ」が湧いてしまった場合には、さらなる繁殖をさせないために残念ですがドライフラワーを速やかに処分するのが確実な方法です。
その他、周囲にある畳、古い雑誌や本、ダンボール、米、粉物などに「シバンムシ」が付いていないかを注意深く確認しましょう。
もし見つけたら、それらも素早く処分しましょう。
くん煙剤を活用する
もし、発生源を処分しても改善されない場合には、シバンムシにも効果のあるくん煙剤を炊き室内まるごと対策をしましょう。
くん煙剤も卵や幼虫には効果がないので、しばらくしてまた発生するようなら何度か繰り返す必要があります。
▼こちらは「シバンムシ」にも効果がある燻煙剤でおすすめです。
ドライフラワーの色落ち・型崩れ防止
ドライフラワーを長く楽しむためのおすすめのアイテムを紹介します。
ドライフラワーをそのまま飾る場合は、時間ががたつと花の色があせたり形が崩れたりしがちですが、このスプレーをかけておくことで、色落ちや型崩れを防ぐことができるのでおすすめです。
ドライフラワーの色落ちや型崩れ防止におすすめのスプレー
ドライフラワーの虫対策:まとめ
この記事では、大切なドライフラワーにつく虫「シバンムシ」の効果的な予防方法、湧いてしまった時の対処法とドライフラワーを長く楽しむためのアイテムなどを紹介しました。
被害が広がってしまうと、完全に駆除するのに苦労するのがシバンムシです。
大切なドライフラワーをすぐに捨てることにならないように、ドライフラワーを飾るときには、先ずは虫が付かないように予防が大切です。
「シバンムシ」はドライフラワーに限らず家中の乾燥した食品や畳・本など、本当にいろいろなものに被害をもたらせます。
ドライフラワーが「シバンムシ」の発生源にならないようにこまめなチェックが大事です。
こまめなチェックで、虫の発生を早期に見つけることで、繁殖を押させることにもなります。
繰り返しになりますが、予防策として「ヒバ油」や「ドライフラワー専用の虫除け剤」などの利用もおすすめです。
常備しておいて、時々スプレーしておけば安心です。
そして、とくに大切なドライフラワーはガラスケースに入れて守ることをおすすめします。